お酒を飲むのをやめました

お酒を飲むのをやめました

何年か前に新聞に載っていた下水道に関する話。

 

最近は多くの女性がお酒を飲むようになっているので下水施設を新規建設したり、その施設を稼働させるために公務員を雇ったりした結果、下水道料金が増えてきているとの記事だった。下水道料金は自治体によって全く異なるが、おしっこの量の増加で下水道料金が上がるのはどうやら本当らしい。

 

私は別に女性に対してお酒を飲むなとは言うつもりはない。飲んでいるのは男性も同じだからである。ただ、これに抵抗しようと思ってお酒を飲むのをピタリとやめた。もちろん下水道料金だけがきっかけではなく健康面等の複合的な要素も絡んではいるが、とにかくお酒を飲むのをやめた。高いお金を払って飲んだ30分後にトイレに流すことのむなしさ、飲めば飲むほど下水道料金が上がることの馬鹿馬鹿しさに遂に気付いてしまったのである。

 

元々、酒税がどんどん上がっていったことも嫌だった。取りやすいところから税金を取っていった結果、ビールやウイスキーなどが売れなくなっていってどんなに企業努力をしても外堀を埋められていくことに酒造会社も困り果てていた。今や酒造会社は国内では生き残ることが難しくなり海外に進出している。私のように酒税が上がることや下水道料金が上がることに対するささやかな抵抗をする人が少しずつ増えてきているらしい。平成生まれの若い世代は最初からお酒を飲まないのが当たり前になりつっつある。みんな節約している。酒造会社には申し訳ないが、国民もいよいよ生活防衛しないといけなくなってきたのだ。ただ、誰も飲まなくなると居酒屋などは困るだろうし、税金が入らないから役所も困る。この塩梅が難しい。

 

とにかく私はお酒をやめた。本当はもう少し早く気付いていたら何十万円も下水道に流さないで良かったのにと、今は後悔している。


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